Kassa Overall / Cream(日本語帯付/解説書付き)【Jazz, Crossover / NEW LP】

ヒップホップの名曲の数々をスリリングにジャズカヴァー。Kassa Overall衝撃の一発録りインストアルバム『CREAM』をリリース!編集もオーバーダブも一切なし、全編に渡り、研ぎ澄まされた瞬間のグルーヴが刻まれた異次元のセッション。日本語帯付LPにて待望の再リリース!

A1.FREEDOM JAZZ DANCE
A2.BIG POPPA
A3.C.R.E.A.M. (CASH RULES EVERYTHING AROUND ME)
A4.REBIRTH OF SLICK (COOL LIKE DAT)
B1.NUTHIN BUT A “G” THANG
B2.CHECK THE RHIME
B3.SPOTTIEOTTIEDOPALISCIOUS
B4.BACK THAT AZZ UP

■A面:モダン・ジャズのDNAと東海岸・ジャズラップの邂逅


A1. FREEDOM JAZZ DANCE
エディ・ハリスが遺し、マイルス・デイヴィスが『Miles Smiles』で変拍子へと解体したモダン・ジャズの古典。カッサは本作の冒頭にこの曲を据えることで、ドラムマシンを排除した「生ドラムの肉体性」の基準値を提示する。あえてテクノロジーを縛ることで引き出される、打楽器の生のダイナミズムと、うねるようなポリリズムが空間を支配するスリリングな幕開けとなっている。


A2. BIG POPPA
ビギーが放った、90年代イーストコーストを代表するレイドバック・アンセム。元ネタであるアイズレー・ブラザーズの甘美なソウル・ファンクのコード進行を、カッサ率いるバンドは「1950年代のジャズ・コンボ」のような有機的なアンサンブルへとリ・デザイン。サンプリング・ループ特有の気怠さを、人間がその場で鳴らす極上のスウィング・グルーヴへと贅沢に反転。気怠くも極上のグルーヴが漂う都会的なミディアム・ナンバーに仕上がっている。


A3. C.R.E.A.M.
(CASH RULES EVERYTHING AROUND ME)
ウータン・クランの不穏で冷徹なピアノ・ループを、一切の電子音を使わずにアコースティック・ピアノとウッドベースのみで再現。RZAがサンプラーの中でチョップした「あの質感」を、人間の指先と息遣いによる「一発録りのインタープレイ」へと翻訳している。オリジナルが持つストリートの殺伐とした緊張感が、ジャズのアドリブが持つ張り詰めた空気感へと見事に昇華された、本作のタイトル・トラック。


A4. REBIRTH OF SLICK (COOL LIKE DAT)
アート・ブレイキーやフレディ・ハバードといったハード・バップ期のジャズをサンプリングして構築された、ディガブル・プラネッツのジャズ・ラップの金字塔。ヒップホップ側からアプローチされた歴史的名曲を、現代のジャズマンであるカッサが「生演奏のジャズ」へと完全に逆輸入。クールなウォーキング・ベースと管楽器のフレーズが、2020年代の血の通ったモダン・ジャズとして完璧にリメイク。


■B面:西海岸のGファンクから南部バウンスへの旅


B1. NUTHIN BUT A “G” THANG
ドクター・ドレーが確立した、ウェストコースト・Gファンクの象徴であるシンセサイザーの「高音のうねり(ピーキーなワーム・サウンド)」や重低音ベースを、すべて生楽器のダイナミクスのみで再現。スタジオの空気の震えまでを捉えた一発録りの音像によって、LAのストリート・ミュージックが、ブルーノートの名盤を彷彿とさせる芳醇なアコースティック・ジャズ・ファンクへと変貌。


B2. CHECK THE RHIME
アヴェレイジ・ホワイト・バンドのホーン・リフをサンプリングした、ア・トライブ・コールド・クエストの代名詞。Qティップとファイフ・ドーグによる伝説的なラップの「掛け合いのフロウ」を、カッサはドラムとフロント楽器による「インプロヴィゼーションの対話」へと置き換えている。言葉以上のリディムと知性が宿る、最前線のビート職人としての卓越した批評性が光るトラック。


B3. SPOTTIEOTTIEDOPALISCIOUS
アウトキャストが『Aquemini』で提示した、サイケデリックでスピリチュアルな南部のダブ・グルーヴ。あのあまりにも有名なホーン・セクションのフレーズを、生のブラスが持つ野生的な響きでビルドアップ。ゆったりとしたレゲエ調のリズムの中に、1950~60年代のモード・ジャズが持つディープな叙情性をブレンドした、息をのむほど美しい仕上がり。アルバムのハイライトの一つ。


B4. BACK THAT AZZ UP
ジュヴィナイルによるニューオーリンズ・バウンスの超強力なクラブ・アンセム。本作最大のハイライトは、オリジナルにおける808ドラムマシンの高速ハイハット・ロールを、カッサが「すべて自らのスティックワーク(生ドラム)」で叩き切る点である。マシン特有の無機質なハネを、圧倒的なフィジカルと変拍子で再構築。カオスと熱狂が渦巻く、壮絶な生演奏ジャズ・ファンクでアルバムを締めくくる。

販売価格 4,840円(税440円)

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